OM-D E-M1 MarkII レビュー

OM-D E-M1 MarkII レビュー

2020年12月11日 0 投稿者: khws4v1

今回は僕のメイン機OM-D E-M1 MarkIIのレビューをします。
使用歴は2年半です。

どんなカメラ?

  • 高速(AF追従18コマ/秒連射)
  • ブレない(5軸手ぶれ補正)
  • 壊れない(防塵防滴)

マイクロフォーサーズなら小型軽量ですが、このカメラについては決してそんなことはありません。
大きさも重さもフルサイズミラーレス並みです。
大きい分グリップしやすいので取り回しはより小型な下位モデルよりも上です。

AF性能

E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 IS PRO
f/4.0 1/1000s ISO500 300mm

AF性能は良好で、18コマ/秒の連写でも新幹線にピントを合わせ続けられます。
一眼レフと違ってAFフレームが端にもあるので構図の制限が少ないです。

接近してくる被写体は得意ですが、逆に離れていく被写体には弱いです。
この傾向は他社のカメラにもありますが、300mm F4を使っているときに感じました。
AFがとても速い40-150mm F2.8だと気になりませんでした。

AFフレームを広げるとAF性能が落ちる傾向にあります。
ちなみに5点フレームが一番使いやすいです。

防塵防滴

雨だとレインカバーを付ける人は多いですが、このカメラにレインカバーを付けたことはありません。
大雨でも同様ですが一度も故障したことはありません。
防塵防滴が発揮されるのはオリンパス製の防塵防滴レンズとの組み合わせのみで、他社製のレンズだと普通に死ぬので要注意。

手ぶれ補正

M.ZUIKO DIGITAL ED12-100mm F4 IS PROと組み合わせるとシンクロ手ぶれ補正で2秒までなら手持ちで撮れます。
300mm F4もシンクロ手ぶれ補正対応ですが、12-100mmの方が効果が実感しやすいです。
三脚はセットするのにも片付けるのにも時間がかかるので、撮影に時間をかけられないシチュエーションで有利です。(特に撮り鉄)

じゃあ三脚不要だな、と言いたいですがかなり暗いと露光時間が10秒越えしてくるのでまだ必要です。
脚立に乗って撮影するときも転倒しやすくなるのでカメラは三脚に固定した方が安全に撮影できます。
また、シンクロ手ぶれ補正対応レンズは少ないです。

レンズが小さい

カメラ本体はセンサーサイズに対して大柄ですが、レンズは小型のものが多いです。
レンズを複数本持ち歩く人であれば荷物の大きさに差が出てくると思います。

高感度耐性

高感度耐性は最近流行りのフルサイズミラーレスに比べると結構見劣りします。
センサーサイズの分、2段分ははっきり差があります。

暗いと撮影は無理かというとそんなことはありません。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROという大口径望遠単焦点レンズがありますが、F1.2なら案外暗くてもなんとかなりました。
F1.2なので目で見えるくらいの明るさならAFが普通に使えます。
マイクロフォーサーズはAF大口径レンズが(フルサイズミラーレスに比べると)安価に入手可能です。

ノイズが目立つのは事実で、対策としてDxO PhotoLab 4のDeep Primeでノイズ除去しています。
それを含めて露光不足でもなければISO6400まできっちり常用できると思います。

しかし、夜に動く被写体を頻繁に撮るなら大きなセンサーの方が明らかに優れています。
薄暗い程度なら勝負できる範囲かなと思います。

総評

E-M1 MarkIIは間違いなく優れたカメラで、大きさは大柄な一眼レフより小さくても高性能です。
しかも中古価格がクソ安いので買い。
高速連写が欲しくてEOS 7D MarkIIを買うくらいならこれを買った方が100%いいです。

しかしこういう人はやめた方がいいです。

  • 大きいカメラを所有して満足感を得たい人
  • 高感度耐性を重要視する人
  • オリンパスの映像事業売却が気になる人

こんなカメラ出せたのにMarkIIIはマイナーチェンジだし、事業撤退するし不思議ですね。
MarkIIIはこのカメラの後継機ですが、共通点があまりに多くフルモデルチェンジとは言い難い出来です。
おそらく開発費を抑えつつ当面の売り上げを確保したかったのでしょうね。