500円で一眼レフを買った
- 一眼レフは高いからスマートフォンのカメラで妥協
- 金がないから仕方なくスマートフォンのカメラを使ってるんだ
- スマートフォンのカメラをバカにするな💢
などと言っている人たちは、きっと500円も払えない極貧生活を送ってるんでしょう。
500円で余裕で入手したのはCanon EOS 650 QD。
普通のEOS 650と違って、QUARTZ DATE BACK Eが標準搭載されている。
まあ、これを見てもらえば誰でも分かるが、デジタル一眼レフではない。
きちんと動くデジタルEOSが500円で手に入るほど世の中甘くはないのだ。
今どきは「一眼レフ」というと暗黙的に「デジタル一眼レフ」のことを指しているが、未だにフィルムカメラを使っている身なのできちんと区別して言うようにしている。
EOS 650の性能
きちんとした仕様はキヤノンカメラミュージアムに書いてある。
それらの仕様の中でEOS 650の特筆すべきところはファインダー倍率の高さだ。
EOS 650のファインダー倍率は0.8倍。
これは現行のデジタル一眼レフのファインダー倍率よりも大きい。
ファインダー倍率 | ファインダー倍率(35mm換算) | |
EOS 650 | 0.8 | 0.8 |
EOS-1D X Mark II | 0.76 | 0.76 |
EOS 5D Mark IV | 0.71 | 0.71 |
EOS 7D Mark II | 1 | 0.63 |
D5 | 0.72 | 0.72 |
D850 | 0.75 | 0.75 |
D500 | 1 | 0.67 |
一方でAF性能は今と比べると物足りないだろう。
中央一点しかない、クロスセンサーではない、AF検出範囲が1EVから。
暗い室内だとAFが使えなくなるが、明るい屋外なら現代的な速度と精度で使うことができる。
シャッタースピードは30〜1/2000秒で、大口径レンズを日中で使うには足りない。
上位モデルのEOS 620は1/4000秒が使えるが、EOS 650やEOS 630 QDと比べると入手困難だ1。
外観
今のEOSと違って、全体的に角ばったデザインになっている。
これ以降のEOSはだんだん曲線が多くなっていって、今と殆ど変わらなくなる。
軍艦部にはモードダイヤルなんて無く、ボタンを押しながらメインダイアルを回すという操作法。
ちなみに、サブ電子ダイアルは無い。
露出補正はEXP.COMPボタン、意味が分かりにくい。
使い方
EOSシリーズ30週年記念で取扱説明書がPDFで配布されたので見て。
持病
古いEOSはダンパーゴムが加水分解して、シャッターが死ぬという持病がある。
ダンパーゴムが加水分解してるとシャッター幕が汚れるので、購入する時にはシャッター幕を確認すること。
修理歴があれば、加水分解しないダンパーゴムに交換されているらしいので安心。
入手法
インターネットでも実店舗でもよく見るから簡単に手に入る。
高くても3000円未満で入手できる。
激安価格で投げ売りされているのを見ると不人気機種らしい。
- というかEOS-1の方が入手しやすい。